忍び寄る大恐慌の波

コロナショックと呼ばれた株価の暴落も日経平均が一時、１６０００円下回ることがありましたが、その後、V字に回復して、暴落前の２４０００円の目前くらいまで到達しました。

しかし、株価というのは、必ずしも実体経済を反映してないですからね。今後の期待や予想も上げることもあるけど、今回の上げは、世界中で行われた金融緩和で、世界中一斉にお金の供給量を増やしたのが一番の要因かと思われます。

株価が高い状況で皆さんの体感経済はどうですか？デジタル関連の職業についていらっしゃる方たちは人手不足で目が回るほど忙しいという方もいるでしょう。しかし、大半の人は結構苦しんではるんじゃないでしょうか？

自分は清涼飲料水を売る仕事をしています。自販機が中心で、新型コロナの影響は比較的少ないはずだと思っていましたが、自販機を置いている施設が、閉鎖になったり、人が減ったりして結構影響を受けています。

例えば、病院や介護施設の自販機だと、今現在も面会自粛状態なので、売り上げは普段の時の半分以下。イベント系の施設はつい最近まで閉鎖状態。そういった施設で売り上げが下がっても自販機の家賃は払わないといけないので本当に辛かった。かといって、我々の家賃がないとその施設の人も食っていけない。そういう状態です。

なので、自分のところは辛いながらもまだ生き残っていますが、同業他社で有名なメーカーさんも、営業職を６００人解雇だそうです。

飲食業はもっと悲惨で、自分がよく通ってた、焼肉屋さんも潰れ、うどん屋さんもなくなり、オフ会で毎回使っていた、みんなお気に入りの居酒屋さんもなくなりました。

うちの職場の倉庫の隣の工場（お土産物の容器や缶を作っている）は週休３日以上になってしまっていることも多く、逆の隣の野菜カット工場は居酒屋や飲食店に卸すカット野菜がほぼなくなり、一時は学校給食用のカット野菜も出荷てきなくなって途方に暮れていた時期もありました。

我々が最近で一番不況の波が襲ってきたのはリーマンショックや東日本大震災だったと思います。リーマンショックはレバレッジかけ過ぎた狂気のバブルが崩壊したただの金融危機だったので、中央銀行が後始末させられただけで、普通に飲食店も工場も稼働していましたし、みんな遊びに行ったり普通に経済は回っていました。

東日本大震災は本当に大変でしたが、それでも、関東より西は普通に経済が回っていましたし、世界中も普通に経済が回っていました。

しかし、今回のコロナショックは、日本全国、そして、世界中でこれほど経済が止まった時があったでしょうか？株や為替は中央銀行の操作でどうにかなっていますが、実体経済は少し遅れて底がやってくると思います。皆さん、自分でもどうすればいいのかわかりませんが、忍び寄る大恐慌の波に今から備えておきましょう。